これまでスーパーなどでは中々並ぶことがなかった食材なので中々馴染みのない野菜ですが、近年は栄養価の高いスーパーフードとして人気が高まりつつあるケール。
最近ではスーパーなどでも見かける機会が以前に比べ増えましたね。(とはいえまだまだメジャーとはいえませんが)
そんな栄養価の高いスーパーフード「ケール」ですが、犬にとっても体に良い食材なのでしょうか。または食べさせることはできるのでしょうか。
今回は犬とケールの相性について調べてみました。
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犬はケールを食べても大丈夫?
結論からお伝えすると、基本的には犬はケールを食べても健康上の問題はありません。
ケールという野菜は地中海沿岸が原産とされるアブラナ科の葉野菜で、キャベツに近い品種です。
キャベツに比べ独特な苦味があり、そのまま食べるというより、青汁の原料としてのイメージが強い方がほとんどかと思います。
一般的には、キャベツ同様犬が食べても問題ないとされていますが、過剰に摂取してしまうと少し問題が生じます。この問題については後述します。
ケールの栄養素
ケールは「野菜の王様」と言われるほど栄養価が高いです。
安易にあげてよい野菜というわけではありませんが、適量さえ守れば犬にとってもプラスとなる栄養素が多くあると思います。
ケールを食べる事によって期待のできる効果をご紹介していきます。
βカロテンが豊富
βカロテンは抗酸化作用が働き、活性酸素の働きを抑制することでがんの予防などの効能があります。
その他にも粘膜や皮膚の健康を保つ上でも欠かせない栄養素となっています。
ケールに含まれるβカロテンは、同じ仲間であるキャベツ100gあたり50mgに対し、ケールは100gあたり2900mgと別格です。
メラトニン含有量が食べ物の中で1番
神経ホルモンの1種である「メラトニン」という成分が食品としては珍しく含まれています。
メラトニンは、脳の松果体から分泌される睡眠などの生活リズムを調整するホルモンです。
人間の場合、ストレス性睡眠障害を改善するのに有効とされていますが、犬の場合脱毛症の回復・食欲増進・ストレス軽減の為に獣医師の提案の元、サプリメントとして使われる場合があるようです。
※ただし、まだ確立された療法ではないようなので安易に良いとは言えないかもしれません。
その他にも、ビタミンC・E、カルシウム、ルテイン、食物繊維などが豊富に含まれています。
その栄養素の高さから「緑黄色野菜の王様」とも呼ばれたりもしており、青汁の原料に使用されているのにも頷けますね。
過剰摂取は要注意
アブラナ科の野菜を摂取するにあたり少し注意点があります。
ケールなどアブラナ科の野菜を犬が食べ過ぎると、甲状腺の機能低下を引き起こしやすくなると言われています。
甲状腺の健康を保つ上で必要な栄養素「ヨウ素」の吸収を邪魔し、結果甲状腺に負担をかけやすくなってしまいます。
よって、ケールを含めたアブラナ科の野菜は日常的に与えすぎるのは良くありません。
また、元々甲状腺に問題のある子にはあまり良くないものであると認識しておいてください。
アレルギーに注意
ケール自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。
度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。
重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。
アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。
その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。
青汁は飲ませても大丈夫?
青汁はその高い栄養価から、愛犬に飲ませたいという飼い主さんは多いかと思います。
ケール自体に有毒性がないのだから、青汁が健康に良い飲み物なのだから大丈夫だろうといって、青汁を安易に犬に与える事は良くないかと思います。
各製造会社によって異なりますが、青汁はケール以外の成分も入っていますし、何より犬にとっては不要となる成分もあります。
一般的に販売されている青汁はあくまで人間が飲むことを前提に製造された商品です。
犬の健康のために作られたものではないので、飲ませる事によってかえって健康を害する可能性も十分考えられます。(勿論各メーカーさんはそんな保証していませんしね)
犬に青汁を飲ます事に自体に関して否定しているわけではありません。
ただ、犬は人間ほど野菜の成分は必要としてませんし、人間ほど野菜をとらなくても日々の食生活を見直すことで(正しい食生活をしていれば勿論見直す必要もありません)、健康の維持をすることはできるのです。
青汁に限らず、人間用の飲料や食材をやたらむやみに与えるのは良くないということを理解していただきたいです。
人間に良くても犬に良いとは限らない
ケールは非常に栄養価が高くて、沢山食べても低カロリーなのでダイエット目的としても是非とも取り入れたいと考える食材の一つです。
しかし、それは人間の話であって犬に関しては話は別です。
人間にとっては体に良いとされる食材でも、犬にとって必ずしもそうとは限らないのです。
そもそも犬は野菜などの消化が苦手な動物なのです。これだけでも負担になるということを理解しておく必要がありますね。(勿論個体差もあるので一概には言えませんが)
とはいえ一般的にケールは食べさせ過ぎなければ犬が食べても中毒となる心配もありませんし、むしろ上手にバランスよく取り入れることが可能であれば、健康にも良い食材だと思われます。
私がお伝えしたいのは、習慣的にむやみに与えるのが良くない。ということです。
ケールに限らず、偏った食事をしているとかえって良くないということは明白です。それにプラス、ケールを摂取することによって甲状腺関連のデメリットもあるのでなおさらですよね。
その子その子に合う合わないがありますから、その子に合った食事を飼い主さんが上手くコントロールしていく必要がありそうですね。
まとめ
■基本的に少量であれば問題なし
■過剰摂取は甲状腺の機能低下を引き起こしやすくなる
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