鮮やかな赤色をしているトマトは一年中買う事のできる野菜。栄養価の高い野菜の一つで美容などに良いとされる成分が豊富に含まれていますね。
では、犬にとってはどうなのでしょうか。そもそも犬も同様にトマトを食べても健康上の問題はないのでしょうか。食べると何らかの悪影響はあるのか、あるいは食べすぎるとどうなるのか。
トマトと犬の相性について調べてみました。
犬はトマトを食べても大丈夫?
結論からお伝えすると、犬はトマトを食べても基本的に健康上の問題はありません。
トマトは約90%が水分でできており、カリウム・ビタミン・リコピンなどの成分が含まれています。これらの成分は、犬に与えた場合でも中毒になるような心配はなく、犬の健康を維持するためにも必要な栄養素でもあります。
またトマトといえば、有害成分である「アルカロイド」が含まれていますが、基本的に大量摂取でもしない限り、特に気にするほどの量ではないようです。
食物繊維も他の野菜などに比べ多い方ではない為、消化をするのが苦手な犬にも負担になりにくいですね。
トマトの成分表&栄養素
トマトは人間同様犬にとっても良いとされる成分が多く含まれています。ここでは、犬がトマトを食べた場合に得られるとされる栄養素や効能などをいくつかお話ししていきます。
エネルギー | 19kcal |
---|---|
水分 | 94g |
たんぱく質 | 0.7g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 4.7g |
灰分 | 0.5g |
飽和脂肪酸 | 0.02g |
不飽和脂肪酸 | 0.04g |
食物繊維 | 1.0g |
カロテン | 540μg |
ビタミンE | 0.9mg |
ビタミンK | 4μg |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ナイアシン | 0.7mg |
ビタミンB6 | 0.08mg |
葉酸 | 22μg |
パントテン酸 | 0.17mg |
ビタミンC | 15mg |
ナトリウム | 3mg |
カリウム | 210mg |
カルシウム | 7mg |
マグネシウム | 9mg |
リン | 26mg |
鉄 | 0.2mg |
※トマト可食部100gあたりの成分
※五訂日本食品標準成分表より
リコピンで老化予防
トマトといえばリコピンですね。
リコピンといえば、体の老化を早める活性酸素を除去する抗酸化作用で知られています。人間の場合、老化防止や美容などに活躍する成分になりますが、犬の場合も、老化予防やがん予防になるといわれています。是非取り入れたい成分ですね。
ちなみに、リコピンは熱に強い性質があり、加熱しても失われません。また、リコピンは油と組み合わせる事で、その効果がさらに高まるとされます。少量のオリーブオイルと組み合わせるのがオススメです。
ビタミンやミネラルが豊富
犬の健康維持に欠かすことのできないビタミン類やカリウムなどのミネラルも豊富です。
βカロチンやビタミンCは皮膚の粘膜を健康に保つ役割などがあります。
青いトマトは危険!!
一般的にはスーパーや八百屋での購入がほとんどでしょうから、あまり目にする機会は少ないかと思いますが、成熟していない青いトマトは食べさせてはいけません。
青いトマトは”ソラニン(グリコアルカロイド)”という有毒な成分が含まれているからです。
「じゃがいもの芽は食べてはダメ」なんて聞いた事があるかもしれませんが、その理由と同じになります。
中毒量を越えた量を摂った場合、中毒を引き起こす可能性があるため、ソラニンを多く含む青いトマトは絶対に与えない様にしましょう。
トマトを与える際の注意点や与えて良い量
ここからは、トマトを犬に与える際の注意点や与えていいとされる目安の量をお話ししていきます。
先ほど述べたように、青い未完熟のトマトは与えてはいけません。
赤くなり完熟したトマトであれば、毒性という面で見るとかなり抑えられますので、与える場合は赤く完熟したトマトにしましょう。
また、トマトに含まれるカリウムも犬の健康維持にとって必須とされる成分ですが、カリウムを摂取し過ぎると、高カリウム血症になるリスクは高くなるので注意が必要です。
ヘタは必ずとる
トマトを与える場合、ヘタなどをとって赤い実の部分のみ与えましょう。
ヘタを含めた葉や茎の部分(緑の部分)はグリコアルカロイドがかなり多く含まれています。
与えて良い目安の量
上記の表を参考に、与え過ぎないように注意して下さい。
当たり前ですが、アレルギーのある子には与えないのは勿論、分からない場合や初めての場合は、さらに少なくして様子を見てあげて下さい。
トマトの加工品
トマトを使用した加工品はたくさん商品化されています。トマトケチャップ、ドライトマトなど、人間用に味付けされたものは、犬に与えない様にしましょう。トマトだけしか使用されていないトマトジュースであれば特に与えても問題はないかと思われます。
生より加熱した方が吸収しやすい!?
トマトのリコピンは脂溶性です。
先程も触れましたが、生のトマトをそのまま食べるより、熱を加えたり油分と同時に摂取したほうがより吸収されやすいといった特徴があります。
とはいえ犬の食事で無理に効率などを重視する必要もないため、参考程度に思っていてください。
それと、関節痛やリウマチを患っているワンちゃんは、トマトは控えるように言われています。
科学的な証拠など、はっきりとした理由はわかっていませんが、念の為関節が弱い子やリウマチを患っている犬は控えた方が良いかもしれません。
まとめ
●赤く熟したトマトなら食べても大丈夫
●青いトマトやヘタの部分は食べちゃダメ
●与え過ぎには要注意
こちらの記事もおすすめです

〜ブログ村、ブログランキングに参加しています〜
和來さんの励みになるため気が向いたらクリックにご協力して頂けると嬉しいです。
是非応援して下さい▽・エ・▽
コメント