ぬいぐるみのような愛らしい外見と、活発で元気な性格を持ち合わせたポメラニアン。
小型犬ということから日本では飼いやすく非常に人気のある犬種で知られています。
さらに近年ではソフトバンクのCMに出演する「ギガちゃん」の影響もあいまって「飼いたい!」と思われている方も多いのではないでしょうか。
当ページではポメラニアンについて、調べ上げてみた範囲の情報【歴史・性格・特徴】などをご紹介していきます~。
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ページ内目次(タップで該当箇所へ)
■ポメラニアンの平均サイズと特徴
■ポメラニアン 毛色の種類
→代表的な毛色
→その他JKCで認めている毛色
→ポメラニアンのマールって??
■ポメラニアンの歴史
→起源はサモエド?
→ポメラニアンイギリスへ渡る!
→1870年代にイギリスケネルクラブに認定
→アメリカへ・・・そして日本へ!
■ポメラニアン 名前の由来・語源
■ポメラニアンの特徴・性格・性質
→毛の特徴・抜け毛
■ポメラニアンの多い病気・気をつけたい病気
→膝蓋骨脱臼
→気管虚脱
→水頭症
→アロペシアエックス
→その他の病気
■ポメラニアンのしつけ
■ポメラニアン関連のあれこれ
→ポメラニアンを愛した著名人・有名人
→有名なポメラニアン
■ポメラニアンの画像・動画
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ポメラニアンの平均サイズと特徴
項目 | |
大きさ | 小型犬 |
体高 | 20cm前後 |
体重 | 1.5~3kg前後 |
原産国 | ドイツ |
ポメラニアンは雄雌共に体高20cm前後、体重1.5~3kg前後の小型のスピッツ系です。
ずんぐりむっくりした体型に小さな耳、二層になったフワフワの毛質、クルりと巻いた尻尾が特徴的です。
また、マズルが詰まっている顔も特徴的ですね。
生き生きとした表情は時にキツネのようにもタヌキのようにも見える非常に愛くるしいお顔に見えます。
ポメラニアン 毛色の種類
ポメラニアンは毛色の種類が非常に多い犬種です。
JKCで定められている毛色だけでも13種類あり、それ以外でも沢山の毛色を持つ子が存在します。
今回は代表的な毛色の種類をご紹介します。
代表的な毛色
オレンジ
日本においては最も多く見かけるポピュラーな毛色のオレンジカラー。
オレンジカラーはポメラニアンの毛質を最も美しく魅せるカラーと言われています。
クリーム
どこか優しさを醸し出すクリーム色。
ポメラニアンのルーツ色とも言われています。
ホワイト
出典:http://www.strefa.co.uk
ホワイトは人気のある最も人気のある毛色の一つとされています。
純粋な真っ白は珍しことから値段が高めなんだとか。
ブラック
小熊のようなブラックの毛色のポメラニアンは一般的に珍しい毛色とされています。
そのため、基本的に値段設定は高めなのが特徴的のようです。
その他JKCで認めている毛色
JKCは他にもチョコレート、レッド、オレンジ、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、ビーバー、ブルー、パーティ・カラー、ブラック・タンの毛色が認めています。
ポメラニアンの毛色は多種多様で、上記4種の毛色を元に交配などによって色が変わってくるようです。
数多くいる毛色の中から一部の毛色をご紹介します。
ウルフ・セーブル
出典:http://wander-one.jugem.jp/
ウルフ(狼)色にクリーム色が混じったような毛色のウルフ・セーブル色。
口の周りの毛先がグレーがかって狼のような配色からそのように言われています。
しかし狼ってよりは、タヌキみたいです。笑
ポメラニアンのマールって??
JKCが公式に認めているカラー以外にも「マール」と呼ばれる非公認カラーがあります。
出典:https://qoon.jp/I0002295
マールとは、大理石状に斑点がついたようなカラーで、人気が高く非常に希少が高いカラーとされています。
しかしながらJKCではマールカラーを認めておらず、さらに繁殖させないよう各繁殖業者に指導されています。
何が問題かというと、言い方が悪いかもしれませんがマールカラーとは本来生まれるべきではない毛色(劣性遺伝子)なわけです。
遺伝子異常で生まれてくるわけです。
遺伝子異常で生まれると、遺伝的に体が弱いなどのトラブルを抱える場合があったりします。
そうしたことを予防するため、こういった指導が入るのです。
当たり前な話になりますが、それもこれも犬が悪いわけじゃありません。
人間のエゴによって生まれたのです。
日本人は特に「限定」と「稀少」という付加価値を持ちたがる傾向にある人が多いようです。
単に”稀少”というだけで時に高額になったりします。
ポメラニアンの歴史
ではここで、ポメラニアンの歴史を知りましょう。
ということでルーツを探ってみました!
起源はサモエド?
ポメラニアンの起源は、アイスランドなどでソリを引いていたスピッツ系の大型犬「サモエド」が祖先ではないかと言われています。
その後、明確な記録は残っていないようですがドイツからポーランドにまたがる”ポメラニア地方”に持ち込まれ、徐々に小型化されたようです。
ちなみにこの頃はまだ、ポメラニアンという名前は付いていませんでした。
ポメラニアンイギリスへ渡る!
そしてこのスピッツ系の犬に転機が訪れます。
誰かは不明ですが、このスピッツ系の犬がイギリスに連れてこられます。
そこで初めて「ポメラニアン」という名前がついたようです。
しかしその頃はまだ体重が10kg程度あり、今のサイズとは程遠いものでした。
さらに言えば、この頃のポメラニアンはほとんどが全身真っ白い毛色で、その姿は「日本スピッツ」と類似していたそうです。
1870年代にイギリスケネルクラブに認定
1870年代に入るとイギリスケネルクラブに犬種として認定されるも、当時は知名度はさほどありませんでした。
しかし愛犬家で知られるイギリス王族の「ヴィクトリア女王」がイタリアを旅行される際にポメラニアンの”ウィンザー・マルコ”を連れて帰ったことにより、「女王の犬」としてお披露目され一気に人気の火が付きました。
その頃は小型化が進み、日本スピッツほどあったサイズから4~5kgほどのサイズになっていたようです。
そこから小型のポメラニアンブームが進み、繁殖家がこぞって小型化に精を出し、さらに様々な犬種と交配を繰り返すことにより、多種多様の毛色をしたポメラニアンが誕生してきたようです。
アメリカへ・・・そして日本へ!
人気を得たポメラニアンですが、その後アメリカへ渡り1900年頃にはアメリカンケネルクラブによって認定されました。
様々な毛色のポメラニアンがドッグショーへこぞって登場するようにもなり人気度も知名度もさらに加速していくようになりました。
そして日本にやってきたのは、いろいろ種説がありますがよく話に上がるのが明治初期頃と言われています。
時代は進み、大正2年4月24日に開催された日本初の犬の展示会にポメラニアンが出陳。
美しい毛色、愛らしい体型にポメラニアンは入賞を果たし、徐々に日本においての認知度が上昇していくことになりました。
ポメラニアン 名前の由来・語源
これは先ほど(歴史)でお伝えした通り、ドイツ北東部からポーランド北西部にまたがるポメラニア地方に由来しているというのが一般的です。
ポメラニア地方が直接な原産地ではありませんが、元となる犬種がこの地方に多くいたことから、ポメラニア地方原産とも言われたりしています。
そして後、イギリスに渡った際に英語化されて「ポメラニアン」という名前がついたそうです。
ポメラニアンの特徴・性格・性質
ポメラニアンはずんぐりむっくりしてコロコロした体型をしており、そしてぬいぐるみのような非常に愛らしい表情を見せてくれる小型犬です。
好奇心が強く、遊び好きで自信に満ち溢れており非常に活発な傾向にあるそうです。
また注意深い性格の子が多いようで、何か物音がしたり見知らぬ人に対しては吠えて教えてくれるなどの勇敢な一面も持ち合わせているんだとか。
良くも悪くも自己主張が強い性格の子が多いので、吠えたり唸ったり、飼い主に対して遊ぼうと近寄ってみたり、とにかく元気で活発な子が多いと言われています。
毛の特徴・抜け毛
毛質
フワフワで豊かな被毛が特徴でもあり、そこが魅力的でもあるポメラニアン。
ポメラニアンの被毛はダブルコートです。
より深く地肌の近いところに生えている細く柔らかい毛がアンダーコート(下毛)といい、保湿性や保温性の為に役立ちます。
アンダーコートがあるがゆえ、寒い冬にも比較的強い犬と言えます。
抜け毛・換毛期
ポメラニアンの毛は非常に豊かゆえ、毛の手入れがかなり必要な犬種です。
特にダブルコート特有の換毛期があります。
寒さを凌ぐための(冬毛)は、冬から夏にかけての春頃に、暑い夏に暑さを極力凌ぐ(夏毛)は夏から冬にかけての秋頃に大量に生え変わります。
日頃から、ブラッシングなどのケアは必要な方の犬種ではありますが、換毛期は特に必要です。
さらにポメラニアンのアンダーコートは非常に多く、品種改良を重ねられているのでトップコートも細く柔らかい毛になっています。
この柔らかい毛と、長さや量を誇るので被毛のケアはほっておくと大変。
絡まったり、もつれや毛玉になりやすいようなので、日頃からお手入れをしてあげる必要があるようです。
また、抜け毛のお手入れは勿論の事、抜け毛防止以外にもマッサージ効果による健康促進効果や、ワンちゃんとのコミュニケーションにもなるので、積極的にやってあげてください。
上手にできないなど、どうしても難しい場合は、プロのトリマーさんにお願いするようにしましょう。
シャンプー
ポメラニアンのシャンプーは月1・2回が目安と言われています。
皮膚の健康や被毛のケアも兼ねて、習慣にするようにしましょう。
熱過ぎない温度(38~40度)のぬるま湯で洗ってあげましょう。
また毛が絡まりづらくするためにも、シャンプー前と後に必ずブラッシングをしておく必要があります。
さらに自然乾燥ではなく、ドライヤーで丁寧に乾かしてあげる事も大事です。
ポメラニアンの多い病気・気をつけたい病気
ポメラニアンは、元々病気の少ない小型犬と言われていました。
しかし、その小ささゆえにかかりやすい病気もあれば決して丈夫な体とは言えないのも事実。
把握しておくことで、未然に防げたりすることもあるかと思うため、是非参考にしていただければと思います。
当項目では、ポメラニアンに多い病気&気をつけたい病気をまとめてみました。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
膝蓋骨脱臼とは主に高い場所などから落下したりすることで、ひざの関節の一部がずれてしまう病気だそうです。
この病気は痛みが伴うことが多いようです。
また、一部で先天的に起こりやすい子なんかもいるようなんです。
▼症状▼
痛みを伴うことが多いため、足を引きずったりして歩く。
内股であるくなど。
ほおって置くと慢性的に脱臼状態を引き起こすこともあるようなので、気をつけましょう。
▼対策・予防▼
膝に負担が極力かからないよう床に敷物をひいたり、肥満にならないように体重を管理してあげてください。
気管虚脱
なんらかの原因で、気管が変形してしまうことです。
症状が悪化すると、呼吸困難や慢性的な咳をしたりします。
▼症状▼
呼吸している際や、運動時興奮時などに「ガーガー」や「ゲーゲー」といった呼吸になったりします。
症状が進むほど、呼吸がしにくくなり苦痛を伴います。
▼対策・予防▼
肥満にさせないこと、興奮させすぎないこと、暑さなどの気温に気をつけること、首輪よりもハーネスにしてあげるなどなど。。。
水頭症
水頭症とは、頭の中(脳)に脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液(のうせきずいえき)と呼ばれる液体がたまってしまっている状態のことです。
▼症状▼
主な症状は、運動障害・食欲の異常・寝てばかりいる・痴呆・視力低下・知覚障害・麻痺・てんかん等が挙げられます。
また、頭のてっぺんのくぼみ部分辺りを触ると穴が空いているように開いてる場合や、ドーム状に膨らむなどのケースもあります。
▼対策・予防▼
水頭症には、先天的な原因と後天的な原因があるとされます。
先天的には、アップルドーム《チワワ・トイプードル・ポメラニアンなどなど。。》と言われる頭蓋骨の犬種や、小型で短吻系の犬に多いそうです。
どちらにしても、水頭症は予防が難しい病気です。
先述のような症状が疑われる場合は、すぐかかりつけの病院へ連れていく方が良いかと思います。
アロペシアエックス
脱毛症のことで、はっきりと原因がわからないことからその名前がついたようです。
この病気はオスメスどちらでも起こりうる可能性はありますが、若干オスの方がかかりやすい傾向にあるようです。
▼症状▼
四肢(両手足)と頭部を除き徐々に脱毛していく。
色素沈着やふけがみられる場合もある。
▼対策・予防▼
はっきりと原因が分かっていないので、予防は難しい病気です。
ただし、サマーカットなど極端に毛を短くするとそのまま毛が生えてこない、なんて話もあるようです。
なお、薬による治療が可能なのでそういった症状が現れた場合はすぐに獣医さんに相談しましょう。
その他の病気
その他にも数多くの病気が存在します。
■甲状腺機能低下症
■流涙症
■白内障
などが挙げられます。
また怪我としては、骨折がとても多いと言われています。
やはりそもそもの骨などが小さい事から、中型犬や大型犬では問題のない行為でも、ポメラニアンなどの小型犬が同じ事をしたら大怪我に繋がります。
あらかじめ、怪我を防ぐための環境を作ってあげる事が大事になってくるのだと思います。
それと肥満は気をつけましょう。
人間同様、肥満は骨折などの怪我を含め様々な病気の原因に繋がる事もあります。
ポメラニアンのしつけ
ポメラニアンは知性があり賢く、そして飼い主様を非常に愛する傾向にある犬種です。
そして活発で性格が明るくポジティブな子が多いということで、良し悪しを覚えさせるのは比較的教えやすいというのが一般的なプロのトレーナーさん方の意見です。
しかし、警戒心が強く自己主張も強い方なので、甘やかしほおって置くととんでもないワガママ犬になるかもしれませんよ!笑
基本的に子犬であればあるほど物事を教えるのに適しているので、小さいうちから良し悪しを教えていくといいと思います。
ポメラニアン関連のあれこれ
ポメラニアンを愛した著名人・有名人
ポメラニアンを飼っていたor今も飼っている著名人や有名人をまとめてみました。
中には、誤りもあるかもしれませんがご了承下さい。
ヴィクトリア女王
ご存知イギリス・ハノーヴァー朝の第6代女王。
ここから全てが始まったといっても過言ではないかもしれませんね。
皇帝ナポレオン
フランス皇帝ナポレオン。
ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
スウェーデン王オスカル1世の王妃。
ジョージ4世
イギリス、ハノーヴァー朝の国王
ニコール・リッチー
アメリカの女優・ファッションデザイナーなど幅広くご活躍されている方です。
その愛犬の名前は「フォクシー」といってオレンジ色の毛色をしているポメラニアンちゃんです。
また、ポメラニアンの「フォクシー」の他にもシーズーも飼われているようです。
赤西仁
名前は「テン」「マル」
桜井幸子
名前は「レイア」
田中美奈子
名前は「チャチャ」
林家木久蔵
名前は「ハロー」
三船美佳
名前は「コットンキャンディ」
※参考「wikipedia」「http://inutopi.net/pomeranian-entertainer/」
その他にも「新庄剛志 」「デヴィ夫人」「錦野旦 」といった方々が飼われていたという噂(あくまで)です。
有名なポメラニアン
P仔君
香港のアイドルポメラニアン「P仔君」です。
この動画が有名でたちまち大人気となったP仔君ですが、残念ながら今は虹の橋を渡られたようです。
しかしこの動画は反則級に可愛いですね。。。
BOO君
アメリカ生まれの「BOO」。
”柴犬カット”というテディベアのようなルックスが特徴で非常に有名なポメラニアンです。
ぼてぼてなルックスが愛くるしい。。。
JIFF(ジフ)君
アメリカのユーチューブやフェイスブックで大人気のJIFF(ジフ)君。
非常に芸達者なポメラニアンでテレビやCMなどに引っ張りだこなんだとか。
俊介君
BOO君やJIFF君が”アメリカ代表”なら俊介君は”日本代表”といった所でしょうか!
クリクリな目が可愛いですね♪
ポメラニアンの画像・動画
出典:http://www.beaujames-pomeranians.com
「ブルー&ホワイト」と呼ばれる毛色のポメラニアン。
綺麗ですね。
イザベラ(ビーバー)と言われる毛色のポメラニアンです。
小熊みたいでめっちゃ可愛いです♪♪
真っ白い毛色のポメラニアンの子犬です。
コロコロした様子がたまらない。。。
ポメラニアンが小さな箱に入ったり出たりしている様子。
これは教えたんですかね。笑
いずれにせよ可愛いですね。
いかがでしたでしょうか。
知れば知るほど魅力的なポメラニアンですが、その歴史も非常に長いんですね。
ぬいぐるみのような風貌で、コロコロ歩く(動く)様子は正に悶絶モノで最高の癒しと元気を与えてくれると思います。
ポメラニアンをこれから飼ってみようと思う方は、性格や気をつけなければいけないことを極力把握した上で、できる限りの愛情をそそいで下さいね。
※当ページは、間違った情報もあるかもしれません。
その場合はコメント等を頂けると幸いです。(傷つきやすいため、やさしくご指摘のほどよろしくお願いします。笑)
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