甘酸っぱい中にも独自の甘みのある赤い果物”いちご”。
品種などによって様々ですが、いちごの旬はおおよそ10月頃~5月頃と言われており、正にこれからとなります。
食後のデザートなどに食卓に上がる機会が増えてきますが、犬はイチゴを食べても大丈夫なのでしょうか。
今回は犬といちごの相性について調べてみました。
犬はいちごを食べても大丈夫!?与える量に気をつけましょう!!
犬にいちごを与えても大丈夫?
はじめに、結論だけお伝えすると、犬にイチゴを与えても基本的には健康上に問題はないと言われています。
まずイチゴの成分ですが、およそ90%が水分になります。
その他として主に、ビタミンC・カリウム・マグネシウム・カルシウムなどなど。
基本的には犬に危険といえる成分は含まれてはいません。
しかし、これらの安全と言われる成分の他にも、犬にとって危険と言われる代表的な成分”キシリトール”がイチゴには含まれています。
キシリトールは虫歯予防に良いとされ、様々なガムやタブレット、歯磨き粉なんかに使用されていますが、犬がキシリトールを過剰摂取すると命の危険となる場合があります。
キシリトールが含まれているからイチゴはダメなんじゃないの?
上記でご説明した通り、イチゴにはキシリトールが含まれています。
キシリトールの過剰摂取でどのような影響があるのかというと、犬の場合体の中で大量のインスリンが分泌され、低血糖や肝障害を引き起こしてしまう恐れがあります。
特に糖尿病の犬がキシリトールをとってしまうと、より危険となります。糖尿病を患っているわんちゃんの飼い主さんはこのようなリスクがあることを把握しておきましょう。
ただしそれは、あくまで過剰摂取であって、健康な犬であればイチゴに含まれている程度のキシリトールの量だと特に問題はありません。
というのも、イチゴに含まれるキシリトールの量はおおよそ100gあたり40mgほど。
個体によっても異なるのですが、中毒を引き起こす目安としては1kgあたり0.1g(100mg)の摂取と言われていますので、そう何個も何個も与えなければ特に問題はないです。1個や2個くらい食べてしまってもさほど心配する必要はないでしょう。
しかし、一度に与え過ぎると勿論危険ですので、与える場合はその子にあった量を必ず守ってあげて下さいね。
いちごの成分表と栄養素
エネルギー | 34kcal |
水分 | 90g |
たんぱく質 | 0.9g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 8.5g |
灰分 | 0.5g |
飽和脂肪酸 | 0.01g |
不飽和脂肪酸 | 0.06g |
食物繊維 | 1.4g |
カロテン | 18μg |
ビタミンE | 0.4mg |
ビタミンK | μg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ナイアシン | 0.4mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
葉酸 | 90μg |
パントテン酸 | 0.33mg |
ビタミンC | 62mg |
ナトリウム | mg |
カリウム | 170mg |
カルシウム | 17mg |
マグネシウム | 13mg |
リン | 31mg |
鉄 | 0.3mg |
※いちご100gあたりの成分
※訂日本食品標準成分表より
ビタミンCが豊富
イチゴといえばビタミンC。
犬はビタミンCを体内で生成できるため食事で補う必要はないと言われていますが、高齢になり老化が進むとビタミンCを生成する力が衰えてきるようです。
そんな場合などには、足りていないビタミンCを補う丁度良いビタミンCの供給源と言えるかもしれません。
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ポリフェノールでアンチエイジング
イチゴに含まれるポリフェノールは、視力低下などを始めとする犬の老化の予防に役立つとも言われています。
ただし過剰摂取はかえって健康を損ねてしまうため、注意。
ペクチンで整腸作用
いちごには下痢や便秘などを予防する効果のあるペクチンという可溶性食物繊維が含まれています。
また血液中のコレステロール、中でも悪玉と呼ばれるLDLを下げる働きもあり、免疫力のアップにもつながります。
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食べさせる場合の注意点
どんな食べ物でも同じことがいえますが、与え過ぎには気をつけて下さい。
与えても良い目安ですが、これは犬の個体によってまちまちなので一概には決めつけられませんが、上記の画像を参考に大体小型犬の場合半分~1個程度にしておきましょう。
キシリトールの他にも、水分量が多い果物なので、食べ過ぎると下痢や嘔吐の原因にもなります。
また与える場合、へたをとり、丸呑みしても問題のないようにできるだけ切って小さくしてからあげましょう。
アレルギーのある子には与えないのは勿論、アレルギーか分からない場合や初めての場合は、さらに少なくして様子を見てあげて下さい。何か異変があるようでしたら、すぐに獣医師さんに診てもらいましょう。
いちごの加工食品は与えない様に
いちご大福やイチゴジャムなど、いちごを使った美味しい加工食品が沢山ありますが、基本的には犬に与えてはならないものばかりです。
人間用に加工してあり、糖質も脂質も犬からすると過剰摂取となるため、人間用に作られたいちごの商品は、基本的に犬には与えない様に注意して下さい。
常識の範囲内で
基本的には、食べ過ぎなければ犬がいちごを食べても健康上の問題はありません。
しかし、他の全く問題のない果物に比べて、良くないとされる成分がいちごには含まれていることも事実です。
なので、あまり積極的に与えても良い果物ではないかもしれない。という事を飼い主さんは理解してあげてくださいね。
キシリトールの他にも、食べすぎは肥満の原因にも繋がりますしね。。。
与える場合は、量に気をつけることを必ず守りましょう。
まとめ
■一度に大量に与えない
■小型犬であれば一度に1個程度まで
以上、いちごについてでした~。
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