とうもろこしは焼いたり茹でたりすることでフルーツのように甘くなり、子供から大人まで人気のある食材の一つです。
多くのドッグフードの原材料として使用されていますが、良くない話もチラホラ聞いたりしたことはありませんか?
そもそも、茹でたとうもろこしを犬に普通に与えても問題ないのでしょうか。とうもろこしはアレルギーについて心配ない?与える場合はどのように与えるのか?
今回は犬ととうもろこしの相性について調べてみました。
犬はとうもろこしを食べても大丈夫?
食用のとうもろこしとドッグフードのとうもろこしは別物!?
多くのドッグフードで原材料として使用されているとうもろこしですが、実は私達が日頃口にするとうもろこしとは少し異なります。
一般的に私達が口にするとうもろこしはスイートコーンと呼ばれる品種で野菜に分類されます。
これに対し、ドッグフードで使用されているとうもろこしは、完熟してから粉末状にして使用されており、野菜ではなく穀物に分類されているのです。
今回は、私達が一般的に食べる機会の多い野菜のタイプのとうもろこしについてお話ししていきます。
よって、ドッグフードに使用されているとうもろこしとは別物ということをあらかじめ理解の上ご閲覧下さい。
犬はとうもろこしを食べていいの??
結論からお伝えすると、基本的に犬にとうもろこしを与えても健康上の問題はありません。
とうもろこしには犬にとって中毒を引き起こす様なは成分は含まれておらず、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン群や、食物繊維、マグネシウム、カルシウムなど、犬の健康を保つ上で必要とされる栄養素がバランス良く含まれています。その為、基本的に少量であれば犬に与えても問題ありません。
しかし良い面もあれば当然悪い面もあり、まず一に非常に消化のしにくい食べ物でもあります。
とうもろこしの表皮には、セルロースという不溶性食物繊維が豊富に含まれており、繊維として非常に固いため消化する事が苦手な犬にとっては、相性としてはあまり良くない成分になります。
人間でも、先日食べたとうもろこしが翌日そのまま便として出てくるなんてことがあるくらいなので、とうもろこし自体は消化に良くない食べ物とまず認識しておきましょう。
とうもろこしの栄養価と成分表
とうもろこし自体は、ビタミン類やミネラル類など犬にとってもプラスになる栄養素を沢山含みます。とうもろこしを食べた場合に得られるメリット面についてもお話ししていきます。
エネルギー | 92kcal |
水分 | 77.1g |
たんぱく質 | 3.6g |
脂質 | 1.7g |
炭水化物 | 16.8g |
灰分 | 0.8g |
飽和脂肪酸 | 0.26g |
不飽和脂肪酸 | 1.03g |
食物繊維 | 3.0g |
カロテン | 53μg |
ビタミンE | 0.4mg |
ビタミンK | 1μg |
ビタミンB1 | 0.15mg |
ビタミンB2 | 0.10mg |
ナイアシン | 2.3mg |
ビタミンB6 | 0.14mg |
葉酸 | 95μg |
パントテン酸 | 0.58mg |
ビタミンC | 8mg |
ナトリウム | mg |
カリウム | 290mg |
カルシウム | 3mg |
マグネシウム | 37mg |
リン | 100mg |
鉄 | 0.8mg |
※生のとうもろこし100gあたりの成分
※五訂日本食品標準成分表より
葉酸が豊富
とうもろこしには葉酸と言われるビタミンが豊富です。
葉酸にはDNAの形成を助ける働きがあるため、成長期の若い犬や妊娠している犬に最適と言えるかもしれません。
《葉酸が豊富な食材》
カリウムが豊富
とうもろこしにはカリウムと言われるミネラルが多く含まれています。
夏は水分と一緒にカリウムも不足しやすいため適量与えるといいかも知れません。
《カリウムが豊富な食材》
食物繊維が豊富
とうもろこしは食物繊維も豊富です。
犬の場合は摂取する量も重要ですが、上手く摂取すれば便秘予防にもなります。
ただし、与えすぎると消化不良を起こす可能性もあるので適量にしておきましょう。
与える際の注意点・芯は絶対ダメ!!
生で与えない
とうもろこしを与える場合、必ず加熱されたとうもろこしを与えましょう。生のとうもろこしは非常に硬く、消化しきれず消化不良となり体の負担になります。場合によっては嘔吐する事もあるので、必ず加熱した柔らかいものを与えてください。
与え過ぎに注意
とうもろこしは食物繊維が豊富に含まれている為、当然与え過ぎてはいけません。大量に食べると、消化不良を起こし、体に負担をかけてしまう為、与える場合でも少量にしましょう。体の大きさにもよりますが、10g〜15g程度にしておきましょう。
とうもろこしの芯
もう一つ注意しておきたいのが「とうもろこしの芯」についてです。
とうもろこしの芯を進んで与える人はいないと思いますが、間違いで犬自身が口にしてしまう可能性があります。事実として、とうもろこしの芯の誤飲による事故としては多い傾向にあります。
とうもろこしの芯は非常に硬く、食物繊維の塊そのものになります。まず飲み込む際に喉につかえてしまう可能性もありますし、飲み込めたとしても、当然消化ができないため、胃あるいは腸の中で残ってしまう状態になってしまいます。
そうなったら最悪の場合、取り出せず腸閉塞になってしまう事もあり、開腹手術をしなければなりません。手術をする場合、当然体にかかる負担は大きいですし、何より愛犬が苦しむ姿なんて見たくはありませんよね。
くれぐれもとうもろこしの芯は与えない様に、または犬の届く範囲に置かない様気をつけましょう。
相性としては良くないが中毒性はない
そもそも、とうもろこしの主成分は炭水化物です。
「犬は炭水化物を必要としない生き物であり、消化の悪いとうもろこしを与えるべきではない」との意見もあります。
また、とうもろこしはアレルギーの原因にもなりやすい食材の一つであるというのも良く聞く話です。
このような意見が多くある事から、そもそも与えないほうが無難。というのが一般的な意見なのかもしれません。
しかし、この記事としてのテーマは「与えるべきではないのか」ではなく「食べても問題ないか」についてご紹介しており、その答えとしては、問題はない。になります。
もし与え様とお考えの飼い主様は、デメリットもある面も良く考慮し、極力消化のしやすいように与えてあげて下さい。
当然、既にアレルギーがある子や、消化する機能が低下している老犬などには、控えてあげる様に注意して下さいね。
まとめ
◆とうもろこしに中毒性なし
◆消化に悪いため生は与えない
◆アレルギーになりやすい食材の一つ
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