冬に旬を迎えるほうれん草は、日々私達の食卓にて様々な料理で活躍する野菜の一つです。
世界各国で栽培され食用とされている栄養たっぷり緑黄色野菜のほうれん草ですが、犬が誤って食べてしまったり、犬に与えることはできるかご存知ですか?
今回は犬とほうれん草の相性について調べてみました。
犬はほうれん草を食べても大丈夫?
ほうれん草の歴史は古く、古来より食用の野菜として栽培、そして食べられています。
ホウレンソウはアカザ科ほうれん草属の野菜で、日本には江戸時代から伝わったそうです。
ほうれん草は、和え物やスープの具材おひたしなど、様々な料理で使用されている野菜の一つです。
そこでまず、犬が口にしてしまった際の健康面への影響についての問題なのですが・・・
結論からお伝えすると、犬はほうれん草を食べても基本的に健康上に問題の無い食材と言われています。
ほうれん草は、私達人間においては「風邪予防に良い」「疲労回復」などに効果的な成分が含まれています。犬にとっても同様で、生きていく為に必要とされる成分が多く含まれており、かつ中毒となるような成分は含まれてはいません。よって、間違った与え方をしない限り基本的にほうれん草は食べさせても問題ないと言われています。
ほうれん草の栄養価と期待できる効能
ほうれん草は総合栄養野菜と呼ばれるほど栄養豊富な野菜。では、ほうれん草にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
ほうれん草を食べる事で得られる栄養素をいくつかご紹介していきます。
鉄分で貧血予防に
ほうれん草の代表的な栄養素といえば「鉄分」ですよね。
鉄分は赤血球を作る材料になり、貧血予防に役立ちます。
鉄分が不足していると、犬の場合元気がなくなったり、疲れやすくなったりします。
ちなみに、ほうれん草に含まれる鉄分は牛レバーと同じくらい含まれているので驚きです。
《鉄分が多い他の食材》
ビタミンやβカロテンが豊富
ほうれん草には、ビタミンCを始め、ビタミンB・K・Eが含まれています。
ビタミンCは免疫力を高めて、風邪や感染症の予防になると言われています。
一般的に犬はビタミンCを体内で生成できるため食べ物であえて取る必要はないと言われてきましたが、高齢になり老化が進むとビタミンCを生成する力が衰えてくるようです。
そういった場合には、足りていないビタミンCを補うという意味で、丁度良いビタミンCの供給源と言えるかもしれません。
ちなみに、ほうれん草は茹でたりするとビタミンCはほとんど壊れてしまうと言われています。
生でほうれん草を与えるのはオススメしないため、ビタミンCを直接取り入れたい目的で食べさすのであれば、ほうれん草ではなく他の方法で摂取した方が良いかもしれません。
《ビタミンCが多い他の食材》
犬はピーマンやパプリカを食べても大丈夫?与えられる量はどれくらい?
続いてβカロテンについてです。
βカロテンは抗酸化作用が働き、活性酸素の働きを抑制することでがんの予防などの効能があります。
その他にも粘膜や皮膚の健康を保つ上でも欠かせない栄養素となっています。
《βカロテンが多い他の食材》
犬はしそ(大葉)を食べても大丈夫?食べると実はこんな効果に期待ができるんです!
ほうれん草を与える際の注意点
ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれている
ほうれん草を与えるにあたり、いくつか注意点があります。
まず一つに、ほうれん草には”シュウ酸”という成分が多く含まれています。
シュウ酸は犬にとって有害と言われている成分の一つで、摂り続けると尿道に石が詰まる尿路結石症の原因になると言われています。
ただし、シュウ酸は水に溶けやすい特徴があるので、茹でてから水で少しさらすことによってある程度は除去できます。よって、犬にほうれん草を与える場合は、必ず火を通し水などで良くシュウ酸を落として与える様にしましょう。
とはいえ、茹でたほうれん草でも少なからずシュウ酸は残っているため、日常的に過剰に摂取したりすると、結石のリスクは高まると理解しておいた方が良いかと思います。
またほうれん草自体、犬にとって決して消化に良い食べ物ではありません。「茹でてるし栄養があるから」といって、そのまま与える事はしないで、細かく刻んであげるなどして与えるようにしましょう。
以前に患った犬には与えない方が良い
結石は、一度出来てしまうと小さくならないと言われています。結石の元となる「シュウ酸カルシウム結晶」を過去に患ったことのある犬にはシュウ酸を多く含むほうれん草は避けた方が良いかもしれません。
与えられる目安量
上記の量を目安に与え過ぎないよう意識してあげてください。初めて与える場合は、より少量にして、その後体調に変化がないか注意深く観察しましょう。
アレルギーに注意
ほうれん草自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。
度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。
重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。
アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。
その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。
下準備が大事
ほうれん草は下準備をキチンと行う事で、犬が食べても問題のない野菜だということが分かりましたね。
栄養も豊富で、犬の健康のためにも是非取り入れたい栄養源なのですが、犬にとって良くない”シュウ酸”が含まれていたり、野菜なので消化に良くないのも事実あります。
大事なのは、きちんと茹でて水にさらすなどのアク抜きをしっかりと行うこと。少しでも消化しやすいように、細かく刻むこと。そして日常的に与え続けないこと。
それとこれは当たり前ですが、そのわんちゃんに合っていること。←これ一番重要ですよね。
もし与えるのなら、その辺を考慮した上で与えるようにしたいですね。
また、ほうれん草は犬用のご飯の材料としても人気のようです。
調べてみたら結構レシピがあったので、興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
・犬にとっても栄養満点
・しっかりと下準備をすること(アク抜きなど)
・食べさせすぎないこと
・消化しにくい事も理解しておく事
こちらの記事もおすすめです

〜ブログ村、ブログランキングに参加しています〜
和來さんの励みになるため気が向いたらクリックにご協力して頂けると嬉しいです。
是非応援して下さい▽・エ・▽
コメント