脳を活性化させる青魚の代表格ともいえる鯖(サバ)。
塩焼きや味噌煮、その他色々な料理で日々食卓に上がる機会の多い魚ですが、犬がサバを食べられるかどうかご存知ですか?
鯖は味も勿論美味しいですが、栄養価が高い魚と話題ですが、犬にとっても同様に良いものなのでしょうか。
今回は犬と鯖(サバ)の相性について調べてみました。
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犬は鯖(サバ)を食べても大丈夫?
結論からお伝えすると、犬は鯖(サバ)を食べても基本的に健康上の問題はないと言われています。
基本的に犬は肉食動物で、ドッグフードに含まれている主な主成分はお肉になります。
しかし、肉に対してアレルギーを持つ犬も個体によってはおり、最近では魚を主成分としたフードも製造&販売されている事もあります。
そして私達日本人においては、数ある魚の中でも非常に馴染みのある鯖(サバ)ですが、犬にとって中毒となるような成分は含まれておらず、適量かつ適切な調理であれば与えても問題のない魚になります。
それどころか、鯖は非常に栄養がある魚で、犬にとっても非常に大事な栄養を補う事ができます。
鯖の効能・栄養価
鯖には沢山の栄養価がバランスよく含まれています。
ビタミン類も豊富に含まれていますが、中でも注目したい成分が「DHA(ドコサヘキサエン酸)」と「EPA(エイコサペンタエン酸)」と呼ばれる成分で、これらの成分は青魚の中でも群を抜いている魚なんだそうです。
ビタミンが豊富
鯖には、ビタミン全13種類の内、ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・ビタミンB12・ビタミンDなどが含まれています。
EPA(エイコサペンタエン酸)
近年、鯖ブームとなり注目された成分がこのEPA(エイコサペンタエン酸)という成分になります。
この成分は、血液をサラサラにする働きがあり、加えて血管を柔らかくする効果があると言われています。
また、ガン予防にもなると言われており、ほかの食材では摂取しづらい成分が含まれていることも特徴です。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
「魚を食べると頭が良くなる」と聞いた事があるかと思いますが、その理由がDHAになります。
この成分は脳や神経の発達に不可欠な成分です。
青魚の多くに入っている成分ですが、もちろん鯖にも含まれており、脳を活性化する働きがあると言われています。
注意点も当然あり
鯖は栄養価が高い魚で犬が食べても一般的には問題ありませんが、注意点も沢山あります。
サバを与えようかお考えの方は、一度目を通しておくことをオススメします。
ヒスタミンによる食中毒
鯖を食べるにあたり、注意点がいくつかありますが、その一つとして鯖には”ヒスタミン”という中毒物質がついている可能性があげられます。
鮮度の悪い鯖を食べてよくあたるということがありますが、このヒスタミンという物質が多くの原因です。
中毒症状を起こすと、赤く腫れ上がったり嘔吐や下痢などの症状が出始め、重症となれば呼吸困難などになる事もあるようです。
ちなみにこのヒスタミン中毒は、鯖に限らずカジキやマグロなどの赤身魚で多いようです。
イエローファットとは?
「イエローファット」と呼ばれる病名を聞いた事はありませんか?
イエローファットとは「黄色脂肪症」とも呼ばれており、主にカツオ・ブリ・サンマ・サバなどの青魚に多く含まれる「不飽和脂肪酸」を過剰に摂取すると発症する可能性のある病気です。
症状としては、
・食欲不振
・毛ツヤなどが悪くなる
・発熱
・腹部に痛み・硬いしこりが出る
などが挙げられます。
一般的に魚を多く食べる猫がなりやすい病気と言われてきましたが、犬も青魚を食べ過ぎると発症する事があるようです。
アニキサス寄生虫
アニキサスとは、寄生虫(線虫)の一種で、サバ・アジ・サンマ・カツオ・イワシ・サケ・イカなどの魚介類に寄生します。
アニキサス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生の状態で食べる事で、アニキサス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニキサス症)を引き起こします。
人間でも毎年のように、アニキサスによる食中毒が報告されており、発症すると非常に激しい痛みや嘔吐などを生じますが、犬も同様でアニキサス症を起こす可能性があります。
ただしアニキサスは熱に弱いといった特徴があります。煮たり焼いたりする事でほぼ死滅するため、対策としては生であげず、必ず火を通す事を心がけるとだいぶ違ってくるかと思います。
骨に注意
スーパーなど、生鮮のサバを焼いてそのまま与えると、サバに含まれる骨が犬の喉に刺さる、またはつっかえてしまう恐れがあります。
私達人間は、自分で骨を取り除く事ができるかもしれませんが、犬はそのまま与えるとそのまま丸呑みしてしまう可能性があるので、犬にサバを与える場合は飼い主様がほぐして、骨をとってあげて与えたほうが良いかと思います。
アレルギーに注意
鯖(サバ)自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。
度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。
重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。
アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。
その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。
鯖缶を与える際の注意点
スーパーなど、比較的どこでも購入する事ができる鯖缶は、味噌煮・水煮など様々なタイプがあります。
味噌煮も水煮も少量であれば、問題ないかもしれませんが、基本的に人間用に味付けされたものになるため、食塩などを使用しているものとなると、犬にとってはあまり好ましくないかと思います。
人間用より少し割高になってしまいますが、不要な味付けがされていないペット用の鯖缶もありますので、ワンちゃんに与える場合はこういったものを与えた方が良いでしょう。
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