非常に甘みがある食材で、煮物・天ぷら・シチュー・サラダ・お菓子など様々な料理に使用されるなど調理のバリエーションが豊富なかぼちゃ。
人間にとっては、非常に身近な食材の一つですが、犬はかぼちゃを食べても問題はないのでしょうか?食べることによって何かしらの悪影響はあるのでしょうか。
今回は犬とかぼちゃの相性について調べてみました。
犬はかぼちゃを食べても大丈夫?量はどれくらいいいの?
犬にかぼちゃは大丈夫!
結論から言うと、犬はかぼちゃを食べても基本的に健康上の問題はありません。
カボチャ(南瓜)はウリ科カボチャ属の総称で、主にビタミンA・E・K、ナイアシン、葉酸、ビタミンB・C、ミネラル分でいうと、カリウム、マグネシウムなどが含まれており、中でもビタミン量は野菜の中でもトップクラスの栄養素となっています。
その他の成分を見てみても、犬にとって中毒を引き起こすような成分は含まれていないため、基本的には与えても問題はありません。
カボチャの成分表と栄養価
エネルギー | 49kcal |
水分 | 86.7g |
たんぱく質 | 1.6g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 10.9g |
灰分 | 0.7g |
飽和脂肪酸 | 0.01g |
不飽和脂肪酸 | 0.03g |
食物繊維 | 2.8g |
カロテン当量 | 730μg |
ビタミンE | 5.1mg |
ビタミンK | 26μg |
ビタミンB1 | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.06mg |
ナイアシン | 0.6mg |
ビタミンB6 | 0.12mg |
葉酸 | 80μg |
パントテン酸 | 0.50mg |
ビタミンC | 16mg |
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 400mg |
カルシウム | 20mg |
マグネシウム | 15mg |
リン | 42mg |
鉄 | 0.5mg |
※生かぼちゃ100gあたりの成分
※七訂日本食品標準成分表より
では実際、犬にカボチャを与えた場合、どのような効果に期待がもてるのでしょうか。
かぼちゃを与える際に得られるメリット面をいくつかお話ししていきます。
豊富なビタミン
豊富なビタミン量を誇るカボチャですが、まずビタミンA。
ビタミンAは、ありとあらゆる全身の粘膜を丈夫に保つ働きがあります。
粘膜を丈夫に保つことにより、風邪予防にも繋がります。
《ビタミンAは豊富な食材》
次に注目したいのが、ビタミンCとE。
両方共に抗酸化作用があり、活性酸素による体へのダメージを防いでくれます。
特に高齢犬や病気がちの犬は、ビタミンを不足しがちなので、食べ物からも摂取させてあげると良いとされる成分です。
《ビタミンCは豊富な食材》
カリウムが豊富
カボチャにはカリウムと言われるミネラルが多く含まれています。
脱水を起こしやすい子は、水分と同時にカリウムも失われます。
カボチャは水分も豊富に含まれているため上手に補給させてあげるといいかもしれません。
《カリウムが多い他の食材》
食物繊維が豊富
かぼちゃは食物繊維も豊富に含まれています。
かぼちゃには不溶性食物繊維が大半を占めており、便秘の予防や改善に役立ちます。
ただし、犬は人間に比べ、繊維を消化するのが苦手なため、与えすぎると下痢などお腹を壊してしまう原因になるので注意しましょう。
《食物繊維が多い他の食材》
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与える際の注意点
ここで、カボチャを与える際の注意点をお話します。
カボチャは栄養がバランスよく含まれている栄養満点な食材ですが、与え過ぎては当然よくありません。
先程もお話ししたように、かぼちゃには食物繊維が豊富に含まれており、人間にとって少量の食物繊維でも犬にとっては必要以上に多すぎる場合があります。
食物繊維は、便秘の予防や改善に効果的な栄養ですが、摂取しすぎると逆に便秘を増徴してしまう場合や、下痢などの原因となりうるため一度に大量に摂取しすぎないように注意してください。
与えていい目安量
また、かぼちゃは比較的カロリーも多い食材になります。
かぼちゃは糖質が多く100gで約90カロリーと野菜にしては高カロリーですので、与える場合は、ご飯(フード)全体のカロリー量を考える必要があります。
上記の表を参考に、体の大きさに比例して、食べても良いとされる量が変わってきます。
とにかく、与え過ぎない事を意識して下さい。
必ず加熱する
また、生で与える人はいないと思いますが、カボチャは加熱して与えるようにして下さい。
生のまま食べると硬いので消化に悪く、大きさにもよりますが、のどや腸の中で引っかかってしまう場合があります。
しっかりと加熱して、できるだけ柔らかくしてから与えるようにしましょう。
皮ごと食べさす場合は良く刻む
かぼちゃの皮は、中の部分より更に硬く、加熱したとしても消化しやすい食材ではありません。
犬に与えてはいけないとまではいきませんが、もし与える場合は、かなり細かく刻んで与える様にしてください。
かぼちゃの加工品はダメ
かぼちゃチップスや、かぼちゃプリンなど、人間用に加工された商品が沢山ありますが、砂糖や調味料など犬にとっては余計なものが沢山含まれている為、犬に与えるのは控える様にしましょう。
アレルギーに注意
カボチャ自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。
度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。
重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。
アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。
その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。
カボチャを与えるなら手作り食がオススメ
カボチャの与え方として調べてみたところ、カボチャを用いた犬の手作り食が多いようです。
ケーキにしたりクッキーにしたり、プリンにしたりと様々ですが、そのまま茹でてあげるよりも、細かくカットしたりムッシュ状などにした方がより消化に良いので、犬にとっても優しいかと思います。
調べてみると、結構カボチャを用いた犬メニューがあったりするので、是非調べてみて下さい!
まとめ
■犬がカボチャを食べても問題なし
■与える場合は加熱して与える
■野菜の中では高カロリー
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→犬が食べてもいいもの&食べてはいけないもの種類別一覧【野菜・果物・食べ物その他】
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