犬がカツオ(鰹)を食べても大丈夫?タタキや刺身をあげる際の注意点

食べ物関連

食欲の秋。秋に旬を迎える代表的な魚との一つといえば「カツオ」です。

タタキなどで食べる機会が多いカツオですが、犬はカツオを食べる事ができるのでしょうか。また、食べた場合何らかの悪影響はあるのか、栄養的にはどうなのか。

今回は犬とカツオの相性について調べてみました。

 



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犬がカツオ(鰹)を食べても大丈夫?

結論からお伝えすると、基本的に犬はカツオ(鰹)を食べても健康上の問題はないと言われています。

カツオはタンパク質が豊富で私たち人間にはもちろん、犬にとっても体に良いとされています。

また、カツオ(特に初鰹)は低カロリー・低脂肪なので、肥満気味のワンちゃんにも相性の良い食材となります。

栄養素が高い魚ではありますが、魚ならではの注意点もありますので、順を追ってご説明していきます。

 

カツオの栄養価

カツオには沢山の栄養価がバランスよく含まれています。

中でも注目したい成分が「DHA(ドコサヘキサエン酸)」と「EPA(エイコサペンタエン酸)」と呼ばれる成分で、同じ青魚である同様これらの成分がカツオには含まれています。

 

タウリンで血圧を下げる効果

カツオに多く含まれるタウリンという成分は、血液中のコレステロールを減らし血圧を下げる効果があります。

 

EPA(エイコサペンタエン酸)

この成分は、血液をサラサラにする働きがあり、加えて血管を柔らかくする効果があると言われています。

また、ガン予防にもなると言われており、ほかの食材では摂取しづらい成分が含まれていることも特徴です。

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)

「魚を食べると頭が良くなる」と聞いた事があるかと思いますが、その理由がDHAになります。

この成分は脳や神経の発達に不可欠な成分です。

青魚の多くに入っている成分ですが、もちろんカツオにも含まれており、脳を活性化する働きがあると言われています。

 

カツオを与える場合の注意点

カツオの成分自体には問題がありませんが、カツオを与える場合には問題点もいくつかあります。この問題については、カツオに限らずサンマなど多くの魚に共通する事なので、今一度確認しておきましょう。

 

ヒスタミンによる食中毒

カツオを食べるにあたり、注意点がいくつかありますが、その一つとしてカツオには”ヒスタミン”という中毒物質がついている可能性があげられます。

鮮度の悪いカツオを食べてよくあたるということがありますが、このヒスタミンという物質が多くの原因です。

中毒症状を起こすと、赤く腫れ上がったり嘔吐や下痢などの症状が出始め、重症となれば呼吸困難などになる事もあるようです。

ちなみにこのヒスタミン中毒は、カツオに限らずカジキやマグロなどの赤身魚で多いようです。

 

イエローファットとは?

「イエローファット」と呼ばれる病名を聞いた事はありませんか?

イエローファットとは「黄色脂肪症」とも呼ばれており、主にカツオ・ブリ・サンマサバなどの青魚に多く含まれる「不飽和脂肪酸」を過剰に摂取すると発症する可能性のある病気です。

症状としては、

・食欲不振

・毛ツヤなどが悪くなる

・発熱

・腹部に痛み・硬いしこりが出る

などが挙げられます。

一般的に魚を多く食べる猫がなりやすい病気と言われてきましたが、犬も青魚を食べ過ぎると発症する事があるようです。

 

アニキサス寄生虫

アニキサスとは、寄生虫(線虫)の一種で、サバ・アジ・サンマ・カツオ・イワシ・サケ・イカなどの魚介類に寄生します。

アニキサス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生の状態で食べる事で、アニキサス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニキサス症)を引き起こします。

人間でも毎年のように、アニキサスによる食中毒が報告されており、発症すると非常に激しい痛みや嘔吐などを生じますが、犬も同様でアニキサス症を起こす可能性があります。

ただしアニキサスは熱に弱いといった特徴があります。煮たり焼いたりする事でほぼ死滅するため、対策としては生であげず、必ず火を通す事を心がけるとこの問題についてはリスク軽減される事になります。

 

アレルギーに注意

カツオ自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。

度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。

重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。

 

アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。

その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。

 

かつおぶしは大丈夫??

かつおぶしは与えて良い派、与えるべきではない派、どちらの意見もありますが、結論からいうと、与え過ぎなければ、カツオ同様大丈夫です。

というのも、カツオは出汁に使うくらいですから、とても濃度が濃いのです。

その事から、良くないという意見もあるのですが、基本的に少々であれば特に問題ないでしょう。

ただし、顆粒や加工された物はやめましょう。

ここで説明しているかつおぶしは、いわゆる「削り節」です。

 

犬にとっても良い食材!

カツオは同じ魚のサバ同様、とっても体に良い栄養が豊富で、犬にとっても良い食材です。

先日、病院へ伺った際カツオについて質問してみたのですが、獣医の先生も「とても良い食材」だと仰っておりました^_^

しかし、先程お伝えしたように、注意点も当然あるので頭に入れておき、あげ過ぎや生の場合は気をつけねばなりません。

基本的に、普段食べている主となる食事をメインにたまにのトッピングや、ちょい足しなどと考えておくと良いかもしれませんね。

 

まとめ

◆犬にカツオは大丈夫

◆生のカツオはリスクもある

◆与え過ぎに要注意

 

 



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