秋の食べ物として、茶碗蒸しやお酒のつまみとして非常に美味しい”銀杏”。
銀杏はある成分が原因で、人間でも食べ過ぎは良くない食べ物とされています。
では犬は食べてもいいのでしょうか??
食べたらどうなるのか??
今回は犬と銀杏の相性について調べてみました。
犬は銀杏を食べさせても大丈夫?中毒症状に注意しましょう!
そもそも銀杏とは…
イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する、裸子植物。
出典:wikipedia
ずばり銀杏とは、イチョウの木の実になります。
秋頃になるとよく道端で異様なニオイをするあいつですね~。東京都はイチョウがシンボルになっている事もあり、公園や見馴れた道でもイチョウ並木が特に多いです。
犬は銀杏を食べてはいけない!?
冒頭でも、銀杏の実は人間でも食べ過ぎると良くないとお伝えしてきましたが、その理由は、銀杏に含まれる「メチルビリドキシン」という成分が原因で、過剰摂取により中毒を起こしてしまう可能性があるからです。
この中毒は個人差があり、大人よりも解毒能力がまだ発達していない子供の方が少ない量で中毒を起こすとされています。
子供でも1日4~5粒、大人であれば1日20粒程度に抑えた方が良いという報告がされていますね。
上記はあくまで人間が食べた場合。犬の場合はどうなのでしょう。
結論からいうと、
犬は銀杏を食べさせたらいけません。
犬などの小動物は人間以上に解毒能力が弱いので、当然中毒を起こしやすいとされます。
では実際中毒を起こしたらどうなるのでしょう。
銀杏による中毒の例
- 呼吸器系→呼吸困難・呼吸促迫
- 循環器系→不整脈
- 神経系→めまい・けいれん・意識混濁
- 消化器系→消化不良・嘔吐・便秘・下痢
中毒を引き起こした場合、上記のような症状が挙げられます。
その他にも発熱やふらつきなど、大体食べてから1~12時間で発症すると言われています。
当然体にかかる負担は大きく、最悪の場合死に至るケースもあります。
ネギ類やチョコレートなど、犬が食べてはいけない食べ物は数多くありますが、この銀杏も犬が絶対に食べてはいけない食べ物の一つなのです。
もし銀杏を食べてしまったら…

飼い主が注意していても、誤って犬は食べてしまう可能性はあります。
散歩中の道端に落ちている銀杏や、テーブルに置いておいた料理に含まれる銀杏であったりと、キッカケは意外に多くあったりするものです。
では実際食べてしまったなんてことがあったらどういった対応をとればいいのでしょう。
とにかく落ち着かせる
とにかく落ち着かせることが重要です。
興奮状態になると神経の異常興奮によって引き起こされます。
静かでリラックスできる場所へ移動させてあげて下さい。
様子を見て、嘔吐したら要確認
先ほどもお伝えしましたが、大体食べてから1~12時間の間に症状が現れることが多いです。
その間すぐには症状が出てこないこともあるので、最低でもその間は一緒にいて様子を見てあげてください。
また、自主的に嘔吐したらすぐに回収し、中に銀杏が入っていないか確認して下さい。
無理に吐かせるのは良くない!?
犬が異物や危険と言われている物を飲み込んだ場合、一般的な処置として”吐かせる”方法があります。
しかし、銀杏を食べた時に限って言うと無理やり吐かせる行為がかえって危険を伴う場合があります。
無理やり吐き出させようとすると、神経が刺激され中毒症状の一つ”けいれん”が誘発される可能性が高いのです。
ですので、このような場合は無理に吐かせるようなことはせず、注意して経過を見たほうがいい場合もあります。
食べた量、そのワンちゃんの体調などによって対応・処置も違うかと思います。
いずれにせよ中毒症状が出なくても、食べた心当たりがあればかかりつけの獣医師へ連絡し、必要であれば病院へ連れて行き診断を受けた方が安心です。
イチョウの葉を食べても大丈夫?
イチョウの実の部分である銀杏は犬が食べてはならない食材ですが、イチョウの葉の部分はどうなのでしょう。
イチョウの葉には「ギンコール酸」というアレルギー物質が含まれており、これは人体に有害であるなどと報告されているようです。
犬など、他の動物が食べた場合の報告は調べた限り見つかりませんでしたが、人体に影響があるのであれば当然犬にも影響がある可能性があります。
いずれにしろ、落ちている葉っぱを食べさせるのは衛生的にもしつけ上にもよくないので、控えたほうが良いでしょうね。
まとめ
銀杏は人間からしたら非常に美味しい食べ物です。
また、量さえ守れば栄養も豊富な食べ物です。
ただし、犬からしたら銀杏は毒そのものです。
秋になると道端散歩コースの至る所でイチョウの木があり、ゴロゴロ落ちています。
そんな時、拾い食い癖のある子でしたら「パクッ」っと口にしてしまうことなんてことも中にはあるかもしれません。
もっとも、普段からしつけで拾い食いさせないことが何より対策になりますが、拾い食いする子であれば、そのコースを通る際には十分避けて通るなど十分に私達飼い主が気をつけましょう。
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→犬が食べてもいいもの&食べてはいけないもの種類別一覧【野菜・果物・食べ物その他】
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