おせちの具材として、松前漬けの具材として、お寿司として、、、年末年始の時期になるとよく食べられる数の子。
プチプチっとした食感やほんのり塩っけが美味しい数の子ですが、愛犬が誤って食べてしまった場合、中毒を引き起こすなどの心配はあるのでしょうか。
今回は犬と数の子の相性について調べてみました。
犬は数の子を食べても大丈夫?
結論からお伝えすると、基本的に犬は数の子を食べても健康上の問題はないと言われています。
そもそも、数の子とは何なのかって事からお話ししますと、ずはり「ニシンの卵」になります。
語源についてですが、近世までニシンを「かど(かどイワシ)」と呼んでおり、「かどの子」の訛りから=数の子となったんだそうです。
数の子は、基本的に犬が食べると中毒となるような成分は含まれておらず、一度に大量に食べたり、習慣的に食べるような事がなければ、特に問題ないと言われています。
数の子の栄養素・成分
数の子は比較的高価な食材で、見た目も黄金色をしている事から「黄色いダイヤ」とも言われているそうです。
ここでは、数の子の成分や、数の子を食べる事で得られる栄養素などといったメリット面についてお話ししていきます。
数の子の成分(可食部100g中)
成分 | 含有量 |
---|---|
カロリー | 162(Kcal) |
水分(g) | 66.1 |
タンパク質(g) | 25.2 |
脂質(g) | 6.7 |
糖質(g) | 0.2 |
繊維(g) | 0 |
灰分(g) | 1.6 |
カルシウム(mg) | 50 |
リン(mg) | 140 |
鉄(mg) | 1.2 |
ナトリウム(mg) | 320 |
カリウム(mg) | 210 |
ビタミンA(IU) | 50 |
ビタミンB1(mg) | 0.15 |
ビタミンB2(mg) | 0.22 |
ナイアシン(mg) | 1.4 |
ビタミンC(mg) | 0 |
ビタミンE(mg) | 5.1 |
EPA(mg) | 251 |
DHA(mg) | 535 |
[科学技術庁資源調査会資料 五訂日本食品基準成分表]
若返りの秘薬EPAやDHAが豊富
数の子には、EPAやDHAといった必須脂肪酸の一種が含まれています。
主にイワシやサバなどの青魚に多く含まれている成分で、脳に良いと言われている他、老化防止、動脈硬化予防、血流の改善など、様々な良い効果があると言われています。
近年特に注目されている成分で、多くのサプメントなどにも使用されています。
《EPAやDHAが含まれている他の食材》
犬は鯖(サバ)・鯖缶を食べても大丈夫?与える場合の注意点を解説
犬がカツオ(鰹)を食べても大丈夫?タタキや刺身をあげる際の注意点
ビタミンE
数の子に含まれるビタミンEは、抗酸化作用が強く、活性酸素を除去し老化防止の効果に期待ができます。
また、鉄分、亜鉛などのミネラル分も多く含んでいます。
《ビタミンEが豊富な他の食材》
数の子の塩分やコレステロールについて
魚卵の一種と聞けば、コレステロールが多いといった印象を受けるかもしれません。
また塩分量も気になるところですが、どうなのでしょうか。
コレステロールは比較的少ない?
コレステロールが多いイメージのある数の子ですが、ここで他の食材と比較してみます。
すじこ100gあたり510mg
いくら100gあたり480mg
たまご100gあたり420mg
たらこ(焼)100gあたり410mg
ししゃも100gあたり290mg
数の子100gあたり230mg
鶏肉のささみ100gあたり67mg
鶏のささみなどに比べると多いですが、魚卵の中では比較的少ないコレステロール量になります。
習慣的に摂るとなると、決して少なくないとは言えないコレステロール量ですが、一度二度食べた程度であれば、特に気にする必要はなさそうです。
塩分は多いの?
海の食材なので塩分量が気になりますがどうなのでしょうか。
こちらも他の食材と比較してみます。
めんたいこ100gあたり5.6g
すじこ100gあたり4.8g
いくら100gあたり2.3g
数の子100gあたり1.2g
鶏肉のささみ100gあたり0.1g
こちらも、ささみなど他の食材と比べれば高い傾向にありますが、魚卵の中では比較的低い傾向にあります。
塩分は大量に摂るとあまり好ましくない成分ですが、この程度であれば習慣的に食べない限り特に気にする必要もなさそうです。
勿論、他の食事とのバランスによって一概に低いから食べさせても良いというわけではありませんので誤解なさらないようご注意下さい。
犬に数の子を与える際の注意点
基本的に数の子自体は習慣的に与える様な事をしなければ与えても問題ありませんが、人間用に味付けされた物は塩分過多となるため控えた方が良いでしょう。
また、数の子自体消化の良い方ではないため、消化不良により、下痢や嘔吐などの原因となり得る事も考えられます。
与えるのなら、極力細かくし、極々少量にしておきましょう。
※体調が悪い子、老犬などには与えない方が良いでしょう。
アレルギーに注意
数の子自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。
度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。
重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。
アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。
その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。
与える場合は程々に
数の子は少量で習慣的に与えなければ犬が食べられる食材の一種です。
さらに、イメージしていたよりも栄養素もあり、成分上のデメリットもあまり多くはありませんでしたね。
ただし、決して数の子は犬の食べ物ではありませんし、必ずしも適した食べ物でもありません。
美味しい食材なので、愛犬についつい与えたくなるかもしれませんが、他の食材同様安易に頻繁に与える様な事はせず、与えるとしてもたまにのご褒美程度にしておいた方が良さそうですね。
まとめ
◆基本的に犬は数の子を食べても中毒の心配はない
◆習慣的に与えるのは良くない
◆消化には良くない
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→犬が食べてもいいもの&食べてはいけないもの種類別一覧【野菜・果物・食べ物その他】
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