秋の定番フルーツの柿は、10月中旬から11月が最も旬と言われています。
しかし、早生種やハウス栽培もあり、早くは8月中旬から収穫される場合もあります。
そこで犬は甘い果物「柿」を食べても問題はないのか、色々と調べて見ました~。
時期になると、散歩コースに落ちている柿を突然犬が食べてしまう・・・なんてことも中にはあるかもしれません。
そんな時に焦らないように確認しておきましょう~~。
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犬って柿(干し柿)を食べても大丈夫?量はどれくらい?皮や種など与えるときの注意点
犬は柿を食べても大丈夫?
結論からお伝えすると、基本的に犬は柿を食べても健康上の問題はないと言われています。
まず、柿の主な成分ですが、柿は約80%が水分でできており、繊維質やビタミン、果糖などが主になります。
柿は大量に摂取するような事がなければ、決して中毒性のある食べ物ではない食材になります。
大量に摂取するとタンニンの過剰摂取によるデメリット(後述します)の心配があったり、肥満の原因になりますので、注意が必要です。
また、柿は決して消化に良い物ではないです。
その事をまず理解しておきましょう。
柿の栄養価
エネルギー | 60kcal |
水分 | 83.1g |
たんぱく質 | 0.4g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 15.9g |
灰分 | 0.4g |
飽和脂肪酸 | 0.02g |
不飽和脂肪酸 | 0.07g |
食物繊維 | 1.6g |
カロテン | 420μg |
ビタミンE | 0.1mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ナイアシン | 0.3mg |
ビタミンB6 | 0.06mg |
葉酸 | 18μg |
パントテン酸 | 0.28mg |
ビタミンC | 70mg |
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 170mg |
カルシウム | 9mg |
マグネシウム | 6mg |
リン | 14mg |
鉄 | 0.2mg |
※生の甘柿可食部100gあたりの成分
※五訂日本食品標準成分表より
ビタミンが豊富
柿には「ビタミンC」が大量に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、犬の様々な体の機能を補助する役割があります。
犬は自らの体内で、ビタミンCを生成できる機能が備わっているから食べ物でとる必要はない。と言われる事がありますが、必ずしも無意味というわけではありません。
老犬や体の弱っている子は、健康の犬より多くビタミンCを必要としますので、食事からとるメリットがある場合もあります。
ちなみに、ビタミンCは熱に弱い特徴があるので、成分を効率良くとるためにも生食がオススメです。
《ビタミンCが多い他の食材》
カリウムが豊富
柿にはカリウムと言われるミネラルが多く含まれています。
夏は水分と一緒にカリウムも不足しやすいため上手に補給させるといいかもしれません。
《カリウムが多い他の食材》
タンニンで口臭予防にも
柿には「タンニン」というポリフェノール成分が含まれています。柿の渋みの元となるものです。
このタンニン、一般的に高血圧予防の効果があると言われていますが、同時に口臭予防にもなるそうです。
ただし、大量に摂取すると腸内環境のバランスを崩して便秘や下痢の原因となる可能性があるため、与え過ぎは厳禁です。
《タンニンが含まれる他の食材》
犬は緑茶やウーロン茶を飲んでも大丈夫?口臭予防や歯磨き効果になる?
与える際の注意点
与えて良い量
これは当然と言えば当然なのですが、与え過ぎは絶対にNGです。
柿は水分や繊維質を多く含んだ果物なので、食べ過ぎると下痢や嘔吐などお腹を壊す場合があります。
また、柿は非常に糖分が高いので、肥満に繋がります。
柿のカロリーは100gあたり、60kcalです。超小型犬から大型犬まで、体の大きさが違うので一概に適量を算出する事は出来ませんが、人間が食べるサイズをさらに薄くスライスした程度にしておきましょう。
また、柿を与えた日は、普段与える食事の量を減らすなど調整してあげてください。
先程もお伝えしましたが、柿は糖分が多いので、運動量が少ない子や肥満気味の子には特に注意が必要です。
与える際は種や皮を剥く
与えようとお考えの方は、犬は丸呑みしてしまう傾向にあるため、皮を切り種を必ず取り除き、薄くスライスにしてあげましょう。
丸呑みによる誤飲の事故のリスクがありますし、十分に注意する必要があります。種も同様に、サイズも果物の種の中では大きいため、飲み込んでしまうと詰まってしまう可能性があるため注意してください。
与える量も気をつけ、あくまでオヤツ程度に一口サイズにしましょう。
さらに、若い柿や渋柿は「アルカロイド」という犬にとって毒性のある成分が通常より多く含まれていますので、与えないように注意しましょう。
アレルギーに注意
柿自体に問題が無くても、中にはアレルギーを持つ子がいます。
度合いにもよりますが、アレルギーを起こすと、痒みや充血、嘔吐したり下痢をしたりします。
重くなってくると湿疹から皮膚が被れたり、毛が抜け落ちたりすることがあります。
アレルギーの子には絶対に与えるのを控えるようにして下さい。
その食材に反応しているのか、分からない場合もアレルギーのような症状が現れた場合は一旦控えるようにしたほうがいいでしょう。
干し柿は大丈夫!?
干し柿は柿の旨み、味が凝縮されて美味しいのですが、犬には問題ないのか?
答えはNOです。
少量であれば特に健康上、即効的な中毒があると言った問題はないようです。
しかし干し柿は、普通の生の柿に比べ糖質や塩分が多く含まれているので、犬には与えないようにしてください。
まとめ
少量であれば、犬に柿を与えても特に問題がないということが分かりました。
ただし、お伝えした様に必ずしもメリットだけではなく、デメリットとなる場合もあります。与える場合は与え過ぎや与え方には十分注意してあげる必要があります。
また、犬に柿は大丈夫だからと言って、道端に落ちている柿をくれぐれも拾い食いさせないように注意しましょう。
柿自体が痛んでいたり腐っている可能性もありますし、その場合は衛生面でも健康面でもよくありませんよね。また拾い食いを許してしまうと、しつけという面でも良くないかと思います。与える場合は、必ず、飼い主さんがキチンと管理した上で与える様にしましょう^_^
→犬が食べてもいいもの&食べてはいけないもの種類別一覧【野菜・果物・食べ物その他】
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